腰椎分離症の治療
腰椎分離症とは
腰椎分離症とは、多くは体が柔らかい中学生頃に、ジャンプや腰の回旋を行うことで腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。
普通のケガと違い、スポーツの練習などで繰り返して腰椎をそらしたり回したりすることで起こります。また、長時間の立ち仕事や無理な姿勢、重労働などによっても発症します。
腰椎分離症の症状
腰椎分離症は、10代の子供から高齢者まで幅広い年齢層で発症する病気です。症状としては、長時間座っていたり、立ち仕事をしたりすると鈍い腰痛だけでなく足のしびれや痛みまでもあらわれることがあります。また、腰をそらすと痛みが強くなります。
診断方法
分離症の診断は横や斜めのレントゲンで確認します。
分離すべり症では脊柱管(馬尾神経が入っている部分)は狭くならないのでMRIでははっきりしません。
分離している部分で神経が圧迫されていることが多く、神経根ブロックで明らかにする場合もあります。
分離症の治療
分離症は、基本的には骨折なので、動かさないこと、コルセットなどで固定し、腰椎に負担がかからないようにすることです。そして、鎮痛薬や、骨がくっついた後は運動療法で筋肉を強化したりします。
お尻や下肢の痛みで日常生活や仕事に支障が生じれば、神経の圧迫を除去する手術や固定術がおこなうこともあります。
また、低周波や超音波、レーザー、温熱療法などの理学療法があります。鍼灸治療では、分離によって負担のかかっている筋肉などの軟部組織の緊張、痛みを軽減したり、お灸の効果としてあげられる白血球の増加によって骨折の回復をうながすことができます。本当にここが痛いという一部分に対しては、鍼灸治療が唯一効果的な治療法となります。
一般的に、分離症が治ったと診断されても症状が消えるわけではありません。分離した骨、そしてその周辺の組織は、その後もずっと血行障害を起こしやすく、筋肉は硬く、機能しなくなるものです。
すべり症
腰椎すべり症とは、腰椎分離症のなかで、椎体が前方にずれてくるものを「分離すべり症」と呼びます。
また、高齢者にあらわれる加齢と共に椎間板の老化による不安定性が原因でずれたものを「変性すべり症」と呼びます。
すべり症の症状
すべり症は、第5腰椎にみられますが、加齢による変性すべり症の場合は、椎弓や椎間関節の形態異常に椎間板の変性が加わって起き、大部分が第4腰椎、女性に多くみられます。
すべり症の症状は、運動後、長時間の立ち仕事などによって腰痛の度合いが強くなり、腰、背中をそらすことで痛みが増します。また、神経根症状として、足の痛みやしびれが出ます。
すべり症の治療
すべり症は分離症は、基本的には骨折なので、動かさないこと、コルセットなどで固定し、腰椎に負担がかからないようにすることです。そして、鎮痛薬や、骨がくっついた後は運動療法で筋肉を強化したりします。
また、低周波や超音波、レーザー、温熱療法などの理学療法があります。鍼灸治療では、分離によって負担のかかっている筋肉などの軟部組織の緊張、痛みを軽減したり、お灸の効果としてあげられる白血球の増加によって骨折の回復をうながすことができます。本当にここが痛いという一部分に対しては、分離症同様に鍼灸治療が効果的な治療法となります。