オスグッド病の治療
オスグッド病とは
オスグッド病とは正式名称オスグッド・シュラッター病と呼びます。
膝のお皿の下が痛い時に疑う病気で、小中学生男子に多い膝のオーバーユースによる成長期スポーツ障害の代表疾患です。
オスグッド病の症状
スポーツ動作全般で発生しますが、特にバレーやバスケットボールなど、ジャンプ動作での膝屈伸時や、サッカーなどのダッシュやキック動作で起こりやすく、膝のお皿の下にあるスネの骨に痛みがあらわれます。
痛い場所の部分的な熱感や腫れ、骨が飛び出ているように感じられます。
痛みが原因でジャンプ力が低下したり、ダッシュ時のタイムが落ちたりと、スポーツ能力の低下に直結しますが、周囲の理解が得られないことが多く運動を休むという判断が難しく、現場では痛みを我慢しながら運動を続けてしまう人が多いです。
※オスグッド病発症後3年 スネの骨の端が分離、飛び出している様子
- 10代成長期の子供
- 運動時に膝の下が痛くなる
- 膝の下(スネの骨)が飛び出している
診断方法
診断は特徴的な上記症状と同部の圧痛や隆起である程度可能ですが、X線(レントゲン)検査を行うことで確定します。MRIでは更に詳細な判断が可能で、超音波エコーでも確認することができます。
一般的な治療法
オスグッド病の一般的な治療は、応急処置はアイシングが最も有効とされています。痛みに対しては湿布などの消炎鎮痛剤、超音波、低周波などの物理療法なども効果がみられます。
予防には大腿四頭筋のストレッチングが最も重要で、オスグッド用の膝サポーターも有用です。
まれに骨片摘出術やドリリング術(でっぱった骨に穴を開けて出血させ、リフレッシュさせる。骨穿孔術ともいう)を行います。
オスグッド病に対する鍼灸治療
オスグッド病の治療は、痛みが出始めた急性期、その後の慢性期によって多少異なります。
一般的な治療法と違い、鍼灸治療では、痛みの原因となる部分や、関連した組織に対して鍼やお灸を症状に合わせて適切におこなうことで、とにかく痛みをなんとかしたい時に有効、かつ根本的に早く治すことができます。