逆子体操で治らない時の対処法|逆子外来
- 妊娠28週で逆子と診断されました
- 逆子体操してるけどお腹が張るだけ
- お腹の張り止めをもらったけど動悸がするだけ
- 妊娠8ヶ月、逆子体操しても治らなくて...
- 帝王切開は絶対イヤ!!
- 逆子の外回転術は恐くて
このようなお悩みをお持ちの妊婦さんはいらっしゃいませんか?
妊娠8ヶ月前後で逆子がわかることはよくあります。
早期の赤ちゃんは逆子体操や張り止めの薬で治ることはありますが、30週を過ぎると自然に戻ることはまずありません。
逆子の治療は昔からやっていましたが、近年、釈由美子さん、大島美幸さん、山本モナさんをはじめ、著名人の方も逆子をお灸で治したことを報告したことで逆子に対する鍼灸治療が認知されてきました。
逆子ってどんな状態?
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で頭が下になっており、お尻は上にあります。この状態を「頭位」と呼びます。
一方、赤ちゃんのお尻が下で、頭が上になっている状態のことを「骨盤位」と呼びます。一般的に逆子と言われるのは骨盤位のことを指しています。
妊娠28週までは、赤ちゃんもまだ小さく、自由に動くため、逆子の状態になっていても大きな問題はありませんが、妊娠28週以降では頭位にあるのが普通です。
子の状態が治らないままお産になると、一番大きな部分の頭が最後に出てくることになります。
そのため、分娩中最後まで赤ちゃんがきちんと産道から出てこれるか分からず、無理やり引き出すことになった場合、後遺症が残ってしまうことも少なくありません。
現在では、安全のため出産予定日2週間前に帝王切開を行う場合が多くなりました。
逆子の原因
逆子が治らない原因として
- 冷え性や緊張感からお腹の張りが強い
- 一人目の赤ちゃんで子宮が硬い
- 子宮奇形(双角単頚子宮、単角子宮など)
- 子宮筋腫
- 卵巣嚢腫
- 前置胎盤や低置胎盤
- 羊水量の異常(羊水過多・過少)
- 水頭症
- 多胎妊娠(双子や三つ子)
- 臍帯が赤ちゃんに巻いている
などがあります。そして、その時のお腹は赤ちゃんにとって居心地の悪い状態なのです。
最近では、お腹の張りの原因となることから逆子体操をすすめない産婦人科も増えています。
逆子が治らない理由
なぜ逆子が治らないのか?
それは、逆子が赤ちゃんとお母さんの危険信号だからです。
お腹の状態がよくないから、赤ちゃんに危険が及ぶ恐れがあるから、赤ちゃんは、逆子の位置にいるのです。
逆子のまま出産を迎えると、赤ちゃんの足のつま先や膝、つまり小さくてとがった部分で子宮口付近を圧迫しやすく、破水しやすいリスクがあります。
また、お腹も張りやすくなります。
一番大きい頭の部分が最後に出てくるので頭蓋内出血や新生児仮死の危険性が高くなります。
その際に、頭と産道で臍帯を挟んでしまい、酸素不足になりやすいために、頭の娩出に時間がかかると新生児の状態が悪くなってしまう、脳が酸欠状態になり、発達障害の危険性があるからです。
また、胎児の腕や肩が出てくるときに、鎖骨や上腕骨などの骨折、肩や腕、手指の神経マヒをおこしてしまう危険性も高くなります。
そんな逆子の状態を改善するために鍼灸治療が必要となります。
逆子体操でも、張り止めの薬でも、外回転術でもリスクが大きいです。
その点、鍼灸治療なら、安全に、安心して逆子を改善し、正常な体位に戻す可能性が高い治療法となります。
そして、近年問題となっている切迫早産の可能性も鍼灸治療なら改善できるとの研究結果もでてきています。
逆子の見分け方
■妊娠8ヶ月(妊娠28週)逆子のお腹
■妊娠8ヶ月(妊娠28週)逆子の位置
逆子はどのような状況でわかるのでしょう。
お腹の赤ちゃんが逆子だと知るのは、ほとんどが妊婦健診のときです。
妊婦健診でエコー検査を行えば、お腹の赤ちゃんの様子がわかるので、医師から指摘されます。
また、エコー検査を行わなくてもお腹を触診したり、心音の位置を確認することでわかることもあります。
赤ちゃんが体を動かした時や、足で蹴ったりした時には胎動が感じられます。特に足で蹴った時の胎動は強く感じられますから、頭位にある時の胎動はお腹の上の方で感じることが多くなります。
ただ、逆子の場合は足が下の方に来ていますので、足で蹴った時の胎動がおへそのかなり下の部分に感じられることになります。その時は、蹴られたことで尿意を感じたり、恥骨に痛みを感じたりすることもあります。
当院では、お腹の触診をさせていただくことで、赤ちゃんの大きさ、羊水の量、頭、背中、お尻、足の位置等を把握し、逆子の治療に反映させます。
逆子の治療方法
「逆子治療には鍼灸治療が効果的」と聞いたことはありませんか?
そうです、逆子には鍼灸治療が効果的です!
逆子の治療で使うツボは、三陰交(さんいんこう)というツボと、至陰(しいん)というツボをよく使用します。
鍼灸治療で逆子が治る確率は、妊娠8ヶ月目で90%、9ヶ月で75%、10ヶ月で15%が、およその目安になります。
赤ちゃんには、とにかく時間がありません!
悩んでいる間にも赤ちゃんはどんどんと成長し、予定日前(妊娠37〜38週目頃)に帝王切開をしなければならなくなってしまいます。
しかし、当日の術前検診で治るケースも何度かありました。逆子治療のタイムリミットは帝王切開当日ということです。
帝王切開を決断する前に、赤ちゃんのためにも、そしてご自身の体のためにも、あきらめず逆子治療を試してみませんか?