頭痛の原因は様々ですが、特に明確な病気があるわけではないのに繰り返し起こる頭痛は、一次性頭痛と呼ばれ、首や頭部周辺の筋肉の緊張や、血管の拡張などによって起こると考えられています。
この頭痛に対して、日本頭痛学会では、治療のガイドラインとして、鍼灸治療をあげています。特に、片頭痛に対しては非薬物療法として鍼灸治療の推奨度をAに位置づけています。
もともと、一時性頭痛の原因である筋肉や血管の状態は鍼灸治療が最も適した治療法であり、近年の自律神経が乱れやすい、また女性ホルモンのバランスが乱れやすい生活環境を考えると、鍼灸治療を第一選択とし、治療だけでなく、再発防止のための予防治療にも活用していくことが望ましいです。
鍼灸治療の良いところは、頭痛薬と違い、同じ鍼でも刺激方法を操作することで、全く作用機序の違う頭痛と片頭痛に対してどちらにも効果的に働きかけることができます。それは、鍼灸治療がホメオスターシスという体の生体反応に作用するからです。自分の体が、鍼灸治療の刺激によって正常な状態の方向へ誘ってくれるからです。
また、東洋医学の面白いところは、苦痛を訴えている場所とは全く違う場所に、治すためのツボがあることです。手足の冷えが強い人、生理不順がある女性には、足首の内側にある三陰交というツボも使います。三陰交は、女性を治療するうえで代表的なツボです。主に、女性ホルモンの働きを整え、女性らしくしてくれるツボです。
三陰交は、四肢と体幹の体温、血圧のバランスを均等に整え、生理周期、バランスを正常にさせることができ、その結果、頭痛が改善されていきます。
頭痛、片頭痛でお悩みの方は、原因を突き止め、的確に治療することで再発防止にも繋がります。
長年、辛い頭痛にお悩みの方は、これを機に上手に付き合えるよう治療していきましょう。
このカテゴリーでは、頭痛に関してを記載させていただきます。